ここはECIP-TMでよく利用されるスラングの意味用法と発生経緯について 可能な限り詳細に報告するページである.ECIP-TMメンバーの会話は一般に 宇宙語状態で,何を喋っているのか非常に分かりづらい.そこで解説の ページの必要性を感じたため,ここに記すものである.
最初は「普通」という用語の側面に関しての問題であった.「普通」という 言葉は,次の二つの場合に大別される.
この二つの「普通」を使い分けるために,UNIXのファイル(ディレクトリ)構造を もじって次のように表現したのがまず最初である.
ところがあるとき,麻雀をしながらだれかが突如こう叫んで笑った.
「びんふつーの牛乳は『びん牛乳』やな」
このときはもちろん,瓶入りの牛乳と /bin をかけた表現に過ぎなかったが, この表現が転用され,「/bin の下にあるバイナリ(意味)だからびんふつーの 意味やんなぁ」ということになった.すなわち,
という表現にすりかわってしまったということになる.この表現はさらに, 対象物と /bin という言葉を分離する方向へ進み,とうとう「びん」だけで 「世間一般の普通」をあらわす表現に変化してしまったのである.すなわち,
という表現である.現在はこれとその前段階の用法が利用されているため, 「びん大学生ならそれぐらい金持っててもびんやろ」といった双方の混ざった 利用例も数多く見られている.したがって表題にあった,「びんビールは缶ビール ですね」の意味も自明であると思われる(瓶ビール派の方には申し訳ないが…)
「なあなあ,おーえさんまた東京いったらしいで」
「そんなんおーえさんにとったらびんなんちゃうん?」
「びんなひとは毎週いかへんって」
「でもえ〜さんさんもびんに東京へいってるやん」
「(声を潜めて)あのひともびんちゃうんやて」
ヘボン式でない正ローマ字表記のうち,母音を除いて半角アルファベットで 表記する表記方法.ただし母音のみはそのまま,長音はハイフン,3文字表記 は先頭2文字を用いる(「ちゃ」=「ty」など).
りあちゃんが突然半角アルファベット ばかりのメッセージを流す.どうやらテレビ番組の話をしているらしいのだが, わからない.ところがなかやまさんにその現象が伝染. 解読に時間を要しコミュニケーションとしてはあんまりよくないが,そのパズル 性の高さがメンバーに受けたらしい….