リブレット50は、購入時にはリカバリーCD等という便利な物はついていません。 オプションのFDDを使って、リカバリーFDを作成する、という作業が必要となります。 この作業は結構手間で、失敗すると二度と作成できなくなってしまったりと、 厄介な物らしいのですが、私が譲ってもらったLibrettoは作成済でしたので、 リカバリーFD作成については分かりません。 ということで既にリカバリーFDがある状態で、リカバリーすることを考えます。
- FDDがある場合
何も悩まず、FDDを取り付け、起動ディスクから起動しましょう。 40枚程のフロッピーと格闘することになりますが、 一番間違いのない方法と言えると思います。
インストールの時、サウンドデバイスは認識させずにインストールしないと、 なぜか再起動時にうまく起動してくれなかったりします。- FDDはあるけど・・・・
40枚ものFDと格闘するのは耐えられない、と言う方向けの方法。 といっても結局全てのフロッピーを使うことには変わりありません。まず、FDDから起動して、c:をきれいにしておきます。 続いて、「WIN95」など、インストール後のフォルダ名とかぶらないよう、 適当なフォルダをつくり、そこの中にリカバリーFDの 4枚目以降の中身の cabファイルを、今作ったフォルダにコピーします。 東芝ユーティリティディスクや拡張ドライバディスクはいれていません。 パーティションを複数に分けている人は、 dドライブ等に置いた方がいいかも知れません。
リカバリーFDの3枚目まではめんどくさいですが、普通に行って下さい。 4枚目を要求されたら、何もいれずにエンターキーを押します。 すると、普段のドライバディスク等を要求された時と同じように、 ディスクの場所を聞いて来ます。
ここで、先程のc:\WIN95(4枚目以降のFDをいれたフォルダ)を指定します。 すると、WindowsInstaller君は、「インストールメディアはa:\だ」 と思っていたのを、「インストールメディアはc:\WIN95だ」と、 覚え直してくれます。すると5枚目が欲しくなったら、 c:\WIN95を見に行ってくれるので、FDを要求して来なくなります。 東芝ユーティリティや拡張ドライバはまた要求して来ますので、 フロッピーをいれて、場所を「a:\」に指定してあげて下さい。
この方法、結構手間のように思えますが、 デスクトップにフロッピーの中身を全部いれたWIN95フォルダを用意しておき、 リカバリーの時、HDDを移植したりしてコピーすればかなり楽です。
- FDDがないっ!
バックアップFDを作る時は人にドライブを借りたが、 その人は今は遠くに行ってしまった、などという人 (そんなシチュエーション多いかどうかしりませんが)は、 どうしたもんでしょうか。
実際私はFDD無しでリカバリーしたことはないのですが、 こうやったらいいんじゃないか、と言う方法をあげて見ます。結構手間はかかりますが、以下の方法をとることでリカバリーできました。
- 領域確保
リブレット50(だけじゃないけど)のHDDには、 ハイバネーション時にメモリ上のデータを退避させるため、 最後数十MBぐらいが未使用状態で残されています。 これは、リブレットに付けてfdiskした場合にのみ、 自動確保されます。リブレットでdiskを行うと、 以下のように、ハードディスクが少し小さく見えます。もともと使っていたHDDを使う方は、fdiskで開放せず、 そのままformatして下さい。
800MB FAT 未使用 で、既にfdiskで開放してしまっていたり、 未使用のHDDを使う場合は、次の方法をとって下さい。
まず、デスクトップマシンやFDDドライブのある別のマシンに リブレットのHDDを取り付けます。 (2000.12.06.一部修正) この時、元々のHDDは外して、 リブレットのHDDがプライマリマスターになるようにします。 つぎに、FDDから起動して、fdiskでFAT領域を確保します。 10Mもあれば問題ないですし、全部確保しても構いません。 さらに、確保した領域をアクティブにします。 これを忘れるとリブレットに付けた時に起動しません。 そしてformatし、sysコマンドでシステムを転送します。 あと、fdisk.exeをコピーしておきます。 そのHDDをリブレットに取り付け、起動すると、 システムだけが入ってるので、英語モードのDOSが上がります。 そして、リブレット上でfdiskを起動し、改めて領域確保します。 ここでもアクティブにするのを忘れないように。 電源を切り、リブレットから「別のマシン」に戻し、formatします。 これで正しく未使用領域を確保された状態になります。
改めてリブレットで起動できるように sysコマンドでシステムを転送しておきましょう。 パーティションを複数とる場合、もっと簡単です。 別マシンで基本DOS領域を確保し、 sysコマンドでシステムを転送して(fdisk.exeもコピーして)から、 リブレットで残りのパーティションを作ればOKです。- 標準95インストール
まず、別マシンにHDDを付け、c:\WIN95などに、 95リカバリーFDの中身を全部いれます。 次にリブレットに取り付け、起動し、 c:\WIN95内のsetup.exeを起動します。 普通にインストールして、「通常の95」をインストールします。- リブレット50用のドライバやユーティリティのインストール
アプリケーションの追加と削除のプロバティの、 インストールと削除、にある、上側の「インストール」から、 拡張ドライバや東芝ユーティリティをインストールします。 多分できると思います・・・・この辺未確認ですが、 需要があれば試して見ますので、 掲示板かメールで御連絡下さい。(追記)上記方法でほぼOKのようです。ただ、FDからドライバやユーティリティをインストールする際、必要なファイルが見当たらないと言われる時は、「C:\Windows」「C:\Windows\system」「C:\Win95(上記方法の場合」あたりをいろいろ指定して見ると発見できます。同じ所へコピーするというのはちょっと間抜けな気もしますが。
- リカバリーに備えて・・・
FDDがなかったりすると非常にリカバリーは厄介です。 一度リカバリーができれば、 その状態を保存しておけば以降のリカバリーは非常に楽です。 当然リカバリ直後だけでなく、アプリケーション等を入れ、 安定した状態を保存しておけば便利です。まず、D2F(フリーソフトです、飯間 洋太さんに感謝)をダウンロードして来ます。 別のマシンに取り付け、リブレットのドライブをバックアップします。
(リブレットのHDDがDドライブにある場合)
C:\> d2f s d: \DATA\LIBRETTO.DAT
このLIBRETTO.DAT (リブレット50のリカバリー直後なら多くても100M程度(cabファイル込み) だったとおもいます。)を、CD-RやMO等に保存しておきます。いざ、リカバリーをかける時には、 バックアップをとった時と同じようにつなぎ、
などとすると、復元することができます。
C:\> d2f r d: Q:\LIB\LIBRETTO.DAT
もしリブレットでパーティションを複数用意していれば、 dドライブにLIBRETTO.DATを作成することで、 HDD移植なしに復元することができます。 Windows95が起動している状態でCドライブに復元することは できないので、MS-DOSモードで再起動するか、 F8起動でCommand Prompt Onlyを選んでから実行して下さい。
現在執筆中、私はデスクトップにHDDをつなぎ、 リカバリCDから抜きだしたBOOTIMG.BIN(?)をFDに書き込む。 当時FILE2FD.COMを知らなかったのでrawrite.exeを使った。 これでできた起動ディスクに、デスクトップのCD-ROMドライブの ドライバを組み込み、AUTOEXEC.BATの機種チェックらしき行を削除し、 デスクトップでリカバリしました。 CDが2枚あり、最小構成インストールとかもあるので、 M3よりちょっと面倒みたい。(2000.12.04追記)
無事手動によるffリカバリ成功しました。用意するファイルは更に最小構成でリカバリする場合には以下の物を用意する。
- F3D.EXE(抽出方法はこのページの他の項目参照)
- S???????.002(リカバリCD1枚目の中の大きいファイル)
- S???????.002(リカバリCD2枚目の中の大きいファイル、1枚目のファイルを同じ名前なので注意)
まず下準備。リカバリ対象のHDDをデスクトップに付ける。 別にパーティションを二つに切ってリブレットでやっても構わない。 リカバリ対象のパーティションと別のパーティションに上記ファイルを用意する。 最小構成でインストールする場合は、BASE.BATを適当に編集する。 具体的にはdelとdeltreeのある行を残して上と下のややこしそうな所を消す。
- BASE.IMG(リカバリCD2枚目の中のファイル)
- BASE.BAT(リカバリCD2枚目の中のファイル)
- DELTREE.EXE(\Windows\commandにある。無くてもあとで用意できる)
リカバリはM3と同じ要領で行う。下記はリカバリ対象ドライブがCドライブの場合。
F3D CD1\S???????.002 c: /Q /v /F /C /D /Eポイントは/Qオプションで、イメージが複数のファイルになってる時にこれを指定するらしい。 といってもイメージを作るソフト(D3F.EXE?)がないのでよくわからないが。
F3D CD2\S???????.002 c: /Q /v /F /C /D /E以上で工場出荷状態となったはず。最小構成にするには、まずBASE.BATで不要ファイルを削除する。 カレントディレクトリにdeltree.exeを用意しておく。 用意してない人はC:\WINDOWS\COMMAND\DELTREE.EXEをコピーしておく。
BASE.BATこれで最小構成になる。 最後に
F3D BASE.IMG c: /v /F /C /D /EC:\WINDOWS\COMMAND\SYS C:\WINDOWS\ C:とやっておかないと多分起動しない。M3でも多分同じ。
内部的な動作はff1100Vのリカバリと同じでF3Dを使っている。 \TOSSET\FILE2FD.COMとリカバリCD内のBOOTIMG.BINを使い、FILE2FD BOOTIMG.BINとかやって、起動ディスクを作る。 別にfdimage.exeやrawrite.exe (FreeBSDとかのインストールディスクのイメージをFDに書き込むのに使った) を使っても別に問題はない。 この起動ディスクに入っている F3D.EXEと、リカバリCDに入っているS359840d.001 (リカバリ用のでーた、でかい)を用意。 HDDをデスクトップにつけ、好きなサイズでfdisk、formatし、F3D S359840d.001 c: /v /F /C /D /Eで、ディスクイメージをCドライブに書き込んでくれる。 "c:"には、M3用のHDDがついてるドライブを指定すること。 あとは起動ドライブをアクティブにするのをお忘れなく。もうちょっと丁寧に書かないとだめかな・・・・?
(2000.01.14追記) F3Dが終った後、
C:\WINDOWS\COMMAND\SYS C:\WINDOWS\ C:を実行する必要があるようです。